製作日誌EA11Rカプチーノ

F6Aエンジンのカプチーノの手直しとセッティングを頼まれました。
エンジンは他でやっていて720tになっています。
有名なショップでセッテイング不良で何度もエンジンブローして困っていたようで何とかしてみようと作業を開始。

お決まりの加圧試験から始めます。


インタークーラー配管に抜け止め加工されていなかったのでビード加工をします。
スロットル前配管をブローオフ台座をカットして穴埋めします。


EVC制御バルブがタービンから遠いのでフェンダーエプロンに移動します。
最後に加圧試験をして漏れは無しでOK
もともとKカーでは有名なショップでセッテイングしていてエンジン720t、タービンIHI・RHF5、300度近くのカム、320tインジェクター、メインC/P書き換えとのことです。
C/Pセッテイングはe-マネージでやろうとすると・・・F6はスロットルセンサーが特殊で全閉か全開しか信号がないようです。
e−マネージのマップは縦軸ストットル信号と横軸エンジン回転数となっているのでセッテイングのしようがありません。
そこでスロットル軸の代わりにオプションのブーストセンサーの電圧値をいれることにしました。
そしてセッティングを開始すると・・薄い?・・・濃くする・・・・・全然薄い??ブーストかかる所から数字を100と入れてブースト0.7キロでも薄い???燃圧計を確認しても正常。

145PSはあるはずとのことですが全然遅い!?
どう考えても燃料が足りないので使えそうなインジェクターを探す。
寸法的にGTR純正444tが付けられそう。

インジェクター抵抗が違うのでS13・CA用ドロッピングレジスターとハーネスカプラーを取り付けます。
そしてセッティング、だいぶマシになったもののブースト1.0キロ程で全噴射しています。
次に535tインジェクターに交換。
やっとこれで足りそうです。
ブーストをかけたセッティングで次に問題が・・・・・・元のC/Pセッテイングが6000RPMあたりまで燃料が薄すぎる(>_<)”

e-マネージは元の燃料噴射量に増量しているので例えば3000RPMで噴射量が30%噴いているとするとe−マネージマップで100と書いてもトータル噴射率60%までしか出力出来ません。
4000RPMあたりが薄いのでインジェクター変更の数字をいじり4000RPMあたりで濃くなるようにしました。

6000RPM上では濃くなすぎるので燃料を削り、チグハグなマップですが出来上がりました。ブースト1.9キロの動画はこちら

サーキットに走りに行った本人から連絡があり、上でかぶり気味で吹けないと連絡がありその日にリセッティング。
良かれと思ったインジェクター変更の数字を元に戻し、4000RPM〜6000RPMが若干薄い状態でセッテイング、ブースト1.7キロの動画はこちら高回転はインジェクター噴射率100%なのでこれで限界です。